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奥志賀の宿

宿づくりのこと

2022/11/29天然木材はホントいいね。

奥志賀はとても冷えています、いや、とことん冷え切っています(笑)。今年の宿づくりは来年以降もそのベースとなるであろう引き続いていく宿づくり。なので毎年毎年、ウインターシーズンオープンを起点に何かに手を加え利便性やファシリティ面の質を向上させています。その一方で出来ること出来ないこと、諸々の優先順位を慎重に見極めながら最終作業を進めているこの頃です。毎年この時期の風物詩とは笑い話で、スキー室の出入り口が私の詰めの作業場になります。冷え感を楽しみながらもう少し頑張ろう!


さて、雪景色のスキー室にはフレッシュな木材30枚ほど届きました。こちらは新たに全面張り替えを行う男女別浴室の“すのこ”に用いります。私たちの修繕はいわゆる既製品は殆ど使いません。駅前にあるシティホテルであれば規格化されたのを使うことでしょう。でもここは奥志賀。素っ気ないと感じるのが個人的性分に合わず、かなりの手間は掛かりますが寸法を測ってもらい、サイズごとカットした木材を専用塗料で覆います。手作りとは大袈裟かもしれませんが、色々な方々の手が加わって(温もり)ますので、大切に且つ清潔に取り扱っていきたいと思います。


ダイニングルーム内も遊び心を持たせあらゆるところにナチュラルウッドを貼り付けてます。ウインターシーズンより「仮称@tesoroコーヒー改革?」と銘打った小さなエスプレッソマシーンを設置しました。現時点で追加料金となりますがエスプレッソダブル、アメリカーノのご提供が可能です。そんな中、少し腕が上がりましたらカプチーノも加えたいと思います。通常のドリップコーヒーに加え新たな仲間入りを果たしました。食後にクイッと楽しみたい時はお声がけ下さい。ちなみにそのイメージは、映画ゴッドファーザー2で、ドン・ファヌッチが若きヴィトーを前にデミカップで飲み干すワンシーンです(笑)。


そんな中、宿づくりが思うように進まないなと根詰まっても、ここに来ればいつも違う奥志賀の表情に出会い心身共にリセットされる自分がいます。シーズンが始ればスキーには出れませんので、これから変貌していく厳しい自然美の前、根付きはじめる今この瞬間に感動したりもします。とても幸せだなと思います。ここで体感する余韻はテゾーロ奥志賀の運営に生かさないとそれはダメです。大勢の皆さまからのご予約はご期待以外の何物でもありません。静かなプレッシャーと緊張感とをコラボし、テゾーロ奥志賀を盛り上げていきたいと思います。どうか元気にお越しください。お待ちしております!

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