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奥志賀の宿

日常のこと

2020/10/26カモシカ生息調査に参加。

数年に一度、奥志賀で2日間行われる「カモシカ生息密度調査」へ参加してきました。タイトルを聞いただけでワクワクしてくるこの調査のミッションは、「区画法調査」と呼ばれるカモシカとシカの生息密度を知るために開発された方法を用い、カモシカの生体や鳴き声を確認することです。予め選定された調査地(100ha)が10個に区分され、区分したそれぞれの分担区画に1名の調査員が配置されました。調査時間は2時間。それぞれの分担区画内を一斉に踏査し、目撃したカモシカの頭数から生息密度を推定する方法で行われました。今回の調査は(一財)自然環境研究センターさんの主催です。貴重な経験を与えていただき本当にありがとうございました。


【調査日程】

1日目 林間コース〜第3ゲレンデ〜第4ゲレンデから大沢(雑魚川の支流)へ

2日目 奥志賀渓谷 又七山西斜面

1日目のわたしは第3ゲレンデのリフト支柱6/8エリアがスタート地点でした。冬は極上パウダースノーお腹一杯のスキーエリアが、今回の調査に限っていえば背丈以上の熊笹をかき分け蛇行し下るという、ガチでサバイバルな2時間となりました。熊さんといつ遭遇しても不思議ではありません。万が一出会ったらそれはそれで、それに対応すれば良いんだと割り切っていた自分がいました。もちろん熊さんにお引き取り願うに効果大なスプレー携帯をし、万が一に備えました。(スプレーの成分は唐辛子で熊さんが嫌がるんです。)


地図上(↑)の6Aが担当で標高1925メートル地点でした。写真奥は第3ゲレンデです。


奥志賀で暮らすわたしにとって「熊笹感」はごく普通です。


それぞれがそれぞれに逞ましい。奥志賀ってそういうdeepな人々が集うエリアです。


この2日間、カモシカと遭遇する瞬間を迎えることはありませんでした。残念な気持ち半分、彼らが元気に山を歩いている姿を想像するだけ十分という想いもありました。2日目の調査地は奥志賀渓谷方面。雑魚川のとある支流をひたすら上に向かって歩きました。川幅60センチにも満たない小さな支流には、20匹前後のイワナ達が元気に警戒していました。こんなところでも生きているんだ!、と、少しだけ涙腺が緩んでしまいました。イワナ達はそろそろ産卵シーズンを迎えます。天然イワナしか生息しない釣り師にとっての聖地である雑魚川も、そろそろ冬を迎えます。

ここ一帯では熊棚を多く目にし、熊笹がなぎ倒され、枝が折れ木の実が散乱していました。熊さん達の香りが辺りを漂い、それが覆われ、もちろん足跡なんかもあり、その存在を確信しました。きっと冬眠する準備に勤しんでいたのでしょう。わたしの存在に気がついたようで、その香りだけ残し彼らは消えていきました。四季を通し、奥志賀には様々な野生動物が突然現れたりします。もしもそういう機会に遭遇しましたら、そっとしてあげてください。これからの冬はニホンカモシカがのんびりしている姿に出会えるかもしれません。彼らの居場所を、優しい気持ちで見守ってあげて頂けたらと思います。


2日目の調査は、雲ひとつすらない最高の晩秋でした。ここは奥志賀の第1ゲレンデ。今シーズンはどんな楽しい物語が描かれるのでしょうか。テゾーロ奥志賀でも、みなさんが描く楽しい物語を素敵に満喫していただけるよう、真白なココロでスタートを切ります。馴れ合い、惰性、マンネリ化はご法度でいつもココロだけは一期一会。例えば、毎回スモークチーズが出されても、実は毎回毎回違うシチュエーションで燻製づくりに励んでいるんです。そんな私たちの物語背景も楽しんで頂けたら励みになります。今シーズンも最高パウダースノーと共に、真っ白な心のノートブックに、たくさんの物語(スケッチ)を重ねていきたいと思います。

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